AE86 TRUENO


トヨタスプリンタートレノの1983年型

概要
トレノはツインカムエンジンを積んだスプリンターのブランド名
ボディカラー:白/赤の2色。GT APEXは白・黒、赤・黒のツートーン
「ハチロク」と呼ばれるようになったのは1990年代に入ってから。現行車種として販売当時はそう呼ぶ人はいなかった

2012年にAE86にちなんだ「86 ハチロク」という名前のスポーツカーが発売された

GT APEX白・黒に9年乗った。流線型のスタイリング、リトラクタブルヘッドランプ、デジタルメーター・・
スポーツカーに憧れて育った者にはたまらないポイントが揃っていた
出会いは友達が持っていたこのクルマの助手席に乗った時。当時RZ350に乗りクルマの加速に驚いたことはなかったが、いきなり加速された時に心臓が飛び出るかと思った
その1年後、MR2にも未練があったが、やはり4人乗れるのでトレノを選択。購入総額は180万円
初期型が出た後、運輸省がスポイラーを認可。マイナーチェンジされたTRUENOにはスポーツパッケージ(フロント・サイド・リア)が設定されていたのでつけた
夜になるとメータークラスタに組み込まれたスイッチでライトを出すのが楽しかった。ウィンカーバーを引いてパッシングするとランプが開きざまに光って、すぐ閉まるのがいかしている
スイッチ周りのロータリー式のつまみでメーターのイルミネーション照度が変えられるのもよい。ワイパー系の操作もクラスタ組み込みのため、ふつうのクルマにはハンドル左側にあるバーがない
車重940キロというのは、かなり軽い。2シーターMR-Sでさえ1050キロだ。なぜ30年前のクルマの方が軽いのか不思議である
ブレーキの効きがよくて、あわや追突という場面でも気がついたら止まっている。実によく走りよく止まった
故障もほとんどなし。もちろんリコールは一度も無し
晩年、マフラーが劣化したこと、リアハッチの裏がさびたことくらい
水温はデジタル表示されいつも中央のコマで止まっていた。冷却水が漏れて半分から上にいったことがあったがそれも一度きり
9年車検を通した1か月後に売るまで、全然飽きの来ないクルマだった
自動車販売会社の知人は「久しぶりにこんな状態のいい86を見た」と言ってくれた。オークション出品を頼み、2度目の出品で27万円で売れて、手数料を引いて手許には24万円が入った。直前の車検で21万円がかかっていたので、事実上手元に残ったのは3万円
1990年代終わり頃から「頭文字D」とかいうマンガにトレノが出てくるらしく右ドアに「藤原とうふ店(自家用)」と書いたトレノグッズがやたらと出回るようになった。その人気のお陰でMテックから43分の1トレノが発売されたので買った。乗っている頃はグッズもプラモも何も持たなかったが後にこうして色々と出るのは嬉しい
手放した8年後、ヤフオクで当時のカタログを1,000円で手に入れた。「メータークラスタ」という言葉はそこから拾った。右開きのカタログというのが今となっては珍しい


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