科学的分析に基づいて人間の行動を変える、行動経済学に基づく戦略
概要
■直接的使役表現ではなく、自発的にそうするよう仕向ける工夫
用途
■消費行動を起こさせる
■ルールに則った正しい行動をとらせる
特徴
■行動は選択に委ねられており、強制ではない
■効果が上がると、拡散する
【 時系列の記録 】
- 2008年
- シカゴ大学のリチャード・セイラー教授とハーバード大学のキャス・サンスティーン教授が「ナッジ理論」を発表
- 2010年
- 英国の連立内閣で行動洞察チーム「ナッジユニット」を発足させた
- 2015年
- アメリカのオバマ大統領が「行動科学の洞察をアメリカ国民に役に立つように利用する」と題する大統領令を公布
- 2017年4月
- 環境省が日本版ナッジ・ユニットを発足させた
- 2017年10月
- リチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を受賞
トピックス
■Netherlands スキポール空港の男性トイレで、小便器に蠅の絵を描いたところ、床にこぼれる尿が減り、清掃費が8割削減された。この故事がナッジの端緒として語られる
■ナッジ(nudge)の意味:ヒジで軽く突く
■ATOK2017では「なっ時」と変換された