モノ ハード

エプソン386NOTEA

最終更新 2010/11/19
【さんはちろく のーとえー】ノートパソコンの原点となった EPSONのノートブックコンピューター。
1990年10月17日発表、11月中旬発売

 当時トップシェアだったNECが、国産ノートでは初めてハードディスク内蔵モデル「PC−9801NS」を発売した数週間後「PC98」仕様では初めてレジューム機能を搭載した NOTEAが発表された。
それ以前にレジューム機能を搭載していたのは、PC98互換機ではない東芝ダイナブックだけだった。

ハードディスク、ICカード、モデム、バッテリー、メモリーをユーザーが買い足して(外付けではなく)機械の中に内蔵できるという、ノートパソコンでは当たり前のスタイルがこのマシンで初めて出そろった。

エプソンではこれ以前に「PC-286NOTE F」「PC-286BOOK」を発売していたが、この386NOTEAによってノートパソコンの主要メーカーの地位を得た。

【スペック】
NECのPC−98互換仕様
CPU=インテル 386SX(16Mhz)
ディスプレイ=FTN型白液晶(モノクロ)
OS=MS−DOS4.0
メモリー=640KB(最大4.6MB)
ICカードドライブ=1基 JEIDA Ver.3
重量=3.2kg(HDD含む)
本体価格=¥268,000
ハードディスク(20MB)=¥130,000

今のパソコンと違い、箱を開けてすぐ使えるわけではなく電源を入れると「ピー」っと音がして「no system disk」と表示される。使えるようにするには、MS-DOSの設定知識が必要だった。
バンドルされたソフトウェアは一切なし。メモ帳、電卓もない。Windowsのエクスプローラもなく、ファイル管理をするには「エコロジーU」などの市販ソフトを入れる必要があった。そういうソフトを入れない場合は、DOSプロンプトからコマンドラインで \ copy A to B のようにコマンドを入力した。

1990年代前半、パソコン通信NIFTY-Serveの「NOTEAホームパーティ」で、同じマシンユーザーによる情報交換が行われていた。泥船設定なるものから、標準では20MBのハードディスクしか入らないところを120MBの部品を買ってきて蓋のプラスチックを削ってスポンジを当てる・・といった簡易な(といってもど素人にはそこそこに高度な)改造の指南が行われていた。そこでは愛称「のてあ」と表現されていた。

1994年初めには、HD付きの中古が8万円で買えた。
頻度高く使ったためか、使用開始から5年で液晶が見えなくなり、メーカーに修理依頼したところ「インバーター交換(有償)」が行われた。

Endeavor Na14S



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