妄想


あるときは夢であり、ある時は闇との会話

妄想についてのいくつかの解釈
村上春樹は「モラルと制度の抑制を離れた想像」と定義している
*「これだけは、村上さんに言っておこう」

みずからが体験している訳のわからない混沌とした病的世界になんとか方向性と秩序を与えて、それを必死に理解しようとする、病者の試み
*「嘘を生きる人 妄想を生きる人―個人神話の創造と病」 武野俊弥 新曜社

人間は現実の中に生きなければならない−それはそれで確かなことですが、本当に「現実」だけを生き抜いたら、文化や社会は発展しないでしょう
(中略)
幻覚をうまく利用して生きていくことができる人は、本当に幸福な少数者です
(中略)
会社でつらい目にあう、配偶者とうまく行かない、逃げ道もないという状況で、仏壇に向かって、死んだ母親に話しかける。すると死んだ母親が出てきて、自分を慰めてくれる−そういう方法によって、心のバランスをとっている人もいるわけです
*「もう一人の自分が奇跡を起こす」小田晋 はまの出版 2000年


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世界の平和実現 Copyrightしらべる 今日の更新 初出2011年5月 最終更新 2015/9/14