JR西日本が開発した流線型の造形が美しい新幹線車両
概要
■1編成16両あたりの製造コスト:46.5億円
■16両編成の定員は1,324人。500系以外の車両よりも1人多かった
特徴
■車体が円形のため、乗車口にホームとの隙間を埋める張り出しステップがついている
仕様
■シートピッチ:1020mm
先頭部分の客席数が少ないのを補い、他の車両と同じ定員を確保するため、300系より20mm前席との幅が狭い(シートピッチが狭い)
■のぞみ用W編成
16両
試作車両扱いとなるリミットいっぱいの9編成が作られた
■こだま用V編成
8両
6号車のみ指定席。W編成(16両編成)当時の10号車グリーン車を転用
8号車には、チャイルドスペースとしてダミー運転台が設けられている
W編成ではホームから見えなかった静電アンテナがホームから見えるようになった。2号車、7号車先頭の天井にある
2011年8月博多駅で撮影
【500系の歴史】
- 1992年
- 6月、試作車WIN350が作られ、その試験データを元に量産化された
350は目標速度の350km/h 1992年の試験で達成した
WIN350は米原駅から下って車窓左に見えるJR総研風洞試験センターに先頭車両が静態保存されている
- 1997年
- 3月から東京〜博多間の「のぞみ」で営業運転を開始
- 8月、世界最速列車としてギネスブックに載る
12月「500系のぞみ運転シミュレーション」が頒布された
- 1998年
- 10月、9編成めのW9が完成。1編成を予備として、8編成がのぞみに使われた。
この年までに144両(16両×9編成)がつくられた
- 2004年
- 2月9日、人身事故で先頭の強化プラスチック部分に直径40cmの穴が空いた
- 2010年
- 2月、東海道新幹線から引退。→500系引退
2010年1月撮影
- 2013年4月〜
- V3編成がJR西日本キャラクター「カンセンジャー」のラッピング車両となって運用開始
- 2014年7月19日
- V2編成1号車が、プラレール遊びができる「プラレールカー」となって運用開始。
- 「こだま741号」「こだま730号」に使用される
- 2015年11月7日〜2017年3月
- 新大阪−博多間に新世紀エヴァンゲリオンをラッピングした「500 TYPE EVA」を走らせる。
- 山陽新幹線全線開業40周年、テレビアニメ「エヴァンゲリオン」放送20周年記念企画
- 2016年4月1日
- V08編成がカンセンジャー新デザインラッピングで運行開始
- 2018年6月30日
- 「ハローキティ新幹線」運行開始(1日1往復)
- 6:42 こだま730号 博多発
- 11:29 こだま741号 新大阪発
【時系列の記録】
ジェット機のように丸い車体のため車内が狭い。先頭の流線型部分が15mあるため、1号車の前側には乗客用ドアがない。1号車1列目は2×2の4列(網棚もないため座席の横に荷物棚がある)。山陽新幹線エリアでは最高時速300km/h、東海道では270km/h。内装は薄い紫色が基調で、バイオノートに乗っているみたいだ
〜1997年3月記〜
どの新幹線関連書籍でも人気の割には扱いが小さい。JR西日本製だからというだけでなく、今後は700系に収斂することを念頭にあまり露出させない方針なのかも知れない
〜2001年5月記〜
こだま停車駅のホームにいると高速で駆け抜ける500系を間近に見ることができる。新幹線品川駅では手で触れそうな至近距離を走り抜ける
〜2003年10月記〜
→500系引退
→100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川−博多の旅