【やまつりまち】地方議会が、合理的に運営されている町
一方では、住基ネットに参加せず、行政合理化に反旗を翻している
福島県東白川郡矢祭町
東京都の国立市と矢祭町だけが、住基ネットに接続していない
国は法律に基づき是正を求めているが、2団体ともに応じていない。現時点では、是正勧告には法的強制力がない
〜2009年5月記〜
■場所:福島県の最南端に位置し、南を茨城県と接する
■人口:6400人 2009年4月現在
【矢祭町の歴史】
- 1963年
- 1月1日、矢祭村から矢祭町となった
- 1983年
- 4月、根本良一町長就任 6期24年を務めた間に、日本で初めて、町議会が公僕として働く体制を敷いた
- 2001年
- 10月31日、町議会で、市町村合併をしない矢祭町宣言を採択
→合併講座
- 2002年
- 8月5日、この日オンライン稼働した住基ネットに、初日参加を見送った全国6つの市町村の1つとなった。2009年5月現在、いまだ接続していない
9月、町議会定数を18人から10人に削減
- 2006年
- 「矢祭もったいない図書館」開館 全国から図書の寄贈を受けて作られた
- 2008年
- 3月31日、町議会議員報酬を日当制に変更する条例を施行
議員報酬は、日当3万円×年間議会開催日数およそ30日で、年収90万円程度。政務調査費も支給しない。議員が「職業」になっている日本の制度から、議員はボランティアによる公僕と考える欧米に近づいた
名古屋市議会の場合、報酬1,550万円+政府調査費660万円などで、年間およそ2,290万円が支給されている
■矢祭へ日帰りドライブするならば、大内宿(福島県南会津郡下郷町)とセットで行くとよい
→河村たかし