2016年3月に起きたJTBの情報漏えい事案
■情報件数:793万件(発生時点、史上最悪)
■個人情報:678万8443人
■有効なパスポート番号を含む情報:4300件
【時系列の記録】
- 2016年3月15日
- 標的型メールが「iJTB」の担当者に届く
- 発信者:実在する航空会社
- 内容:お客様の旅行内容を確認したい
- 担当者が添付ファイルを開き、ウイルス感染
- 遠隔操作ウイルス「PlugX」と見られている
- 3月19日
- iJTBのサーバーが外部と不審な通信をしていることが確認された
「営業を止めてまで対応する決断ができず」外部とのネットワーク切断はしなかった
- 3月21日
- サーバーに顧客情報を入れたファイルが作られ外部に送信されたことが判明
- 6月10日
- 外部に送信されたファイルに793万人分の個人情報が含まれていたことを公表
- 公表まで約3ヶ月隠していた
- 6月24日
- 観光庁に再発防止策を報告。観光庁は内容が不十分として、国が助成する旅行商品の発売を認めない方針を伝えた。
- JTB2度めの会見 重複があったとして793万件→678万件に訂正「顧客への一律補償は考えていない」とした。
■発表の時期は、メディアが連日「桝添問題」に多くの時間と紙面を割いていた。6月13日に桝添が辞任。JTB事案報道の扱いはさほど大きくならなかった
■JTBは「標的型メール訓練」を月2回行っていたとしている