茂木健一郎は著書「それでも脳はたくらむ」中央公論新社 2007年12月刊〜で羽生善治の将棋についてこう書いている
(以下引用)
無意識の直感で手を指すのはもちろんのこと、驚異的な記憶力で覚えている過去の対局データも参照する
(中略)
いわば「直感」と「データ」の「ハイブリッド」のスタイルで将棋を指していたわけである
(引用おわり)
加藤眞由儒は 2007年11月の講演でこう語っている
ゆっくりじわじわ日頃努力している人は、いざという時に動的に自分が進むべき領域が広くなる
瞬間に判断ができるかは日頃の経験がモノを言う
(中略)
勘は脳で考えているので、それ以上のものはでてこない
インスピレーションが間違うのは経験不足
「感覚的」というが、それは経験により検証されていなければならない
感覚で決めるのは危険。経験に基づいて判断するのがいい
この二つの言葉から学ぶこと
■豊富な経験があり、それが脳でよく整理されている。そういう人は的確な判断をするし、それは傍から見ていると一見、高速なコンピューター処理のようである
■直感は「当てずっぽ」という概念ではない
■「直感を信じるといいらしいよ」などという表層をなぞった言葉を盲信した経験の浅い人が、本当に直感で選択するとろくでもないことになる。ただし、それも自己責任、自業自得
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