10・8決戦


【じゅってんはち】1994年、セリーグ優勝をかけた巨人中日130試合め(最終戦)の決戦

日本のプロ野球史上、最も壮絶な試合だった

この試合は9月29日に台風接近で流れた試合が順延されたもの。流れた日、台風は近づいていたが、試合開始時間にナゴヤ球場に雨は降っておらず試合決行は可能にみえた
ところが、球場前には「中止」の看板。人影はまばら
この頃 調子を落とし連敗していた巨人からすれば、恵みの台風となった。長嶋茂雄監督は後にこの中止が恵みとなったとコメントした

10.8朝の名古屋は曇り。決戦の重苦しさと相まって息苦しい一日となった。特にその重さは巨人にあった。楽勝ムードの独走を続けていた夏場から失速、ついに129試合終了時点で中日に同率(勝敗数同じ)首位に並ばれてしまう。しかも最終決戦はナゴヤ球場。このところの情けない試合展開同様、一方的な敗戦のムードさえ漂っていた
だが、ファンの知らぬところで状況は大きく変わっていた。近鉄が経営する都ホテルに宿をとった巨人は球場に移動する前のミーティングで、長嶋茂雄が「絶対勝つ」「絶対俺達が勝つ」と連呼していた。このミーティングにより、それまでのお嬢さん野球モードが、一転して戦闘モードに切り替わっていたのである

この試合、長嶋監督は一戦必勝の試合はこうすれば勝てるという投手起用をする
試合前日に3本柱の3投手を呼び「お前ら3人しか使わない」と伝えた
この年完全試合を達成していた先発槇原が2回途中まで、エース斎藤が6回まで、桑田がラスト3イニング。先発3本柱を均等に起用した
2007年のオールスターゲームでは落合監督が抑え投手9人を起用して完封勝利を収めた。絶対的な存在の頭数で9イニングを割って起用するのが、後先がない一戦必勝のセオリーと言える

※この記事は書きかけのものです

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世界平和を実現 Copyrightしらべる 今日の更新 初出2004年9月 最終更新 2011/9/21