第41回ドラフト会議。2004年の日本プロ野球再編に端を発したドラフト改革後、新制度の第一回。40年ぶりに高校生と大学・社会人を分離開催
大学生・社会人ドラフトは従来通り11月開催
今年から自由獲得枠は希望入団枠と名前が変わり、枠は二人から一人に減った
【ドラフト会議2005スケジュール】
- 9月20日
- 高校生のプロ野球志望届け締切 112人が提出
- 10月3日<月>
- 高校生ドラフト開催。38人が指名された
- 11月18日<金>
- 大学生・社会人ドラフト。58人が指名された
指名選手枠は高校生ドラフト、大学・社会人ドラフトを合わせて120人まで。2005年は合計96人が指名された
■地獄→天国
高校生ナンバー1投手辻内崇伸(大阪桐蔭)は巨人、オリックスが入札し巨人が引き当てた
オリックス中村GMがハズレクジをアタリと勘違いし、一旦はオリックス指名の感想を言わされた辻内。実は巨人指名だったと聞かされて「子どもの頃から巨人ファンでした」と笑い話で済んだ
■天国→地獄
陽仲寿内野手(福岡第一高校)は一旦、希望球団のソフトバンクに指名されたと知らされたあと、それは間違いで日本ハムだったと知らされた。勘違いした王監督は「事前に説明がなかった。興奮していた。それくらい欲しかったということ」と居直った。第一声は弁解する前に、まず陽選手に詫びの一言を言うべきだった
その後、報知新聞に掲載されたコメントでは「陽君に悪いことをした。残りクジだから仕方なかった」と自分のミスには最後までほっかむりを通した
会議はオリックス、ソフトバンクが当選で進もうとしていた。日本ハム高田GMは漢字を読めないヒルマン監督からクジを受け取り「交渉権確定」の文字をみて、当たりはこっちだと思った。そのクジをみた巨人サイドは堀内監督が引いてきた当たりくじと同じなので「それはハズレですよ」と言った。
クジは前回以前と同じものが使用された。「説明がない」のはいつも通り。NPBに責任転嫁した中村GM、王監督は大人げない
■都立校から初の指名
東京都立府中工業高校の高江洲拓哉が中日から4位指名された。高江洲は2008年シーズン終了後、退団
11月18日<金>開催
■一巡 希望入団枠を申請したが行使していない楽天のみ
■二巡 高校生ドラフトで一巡めに参加しなかった球団のみ 今回、権利を持つ球団なし
■三巡 日本シリーズで敗れたセ・リーグ最下位の広島から指名。続いてパリーグ最下位の楽天。以降は順位を上げていき日本シリーズで勝ったパリーグ優勝ロッテが最後
120人の上限枠から高校生が38人指名され、希望入団枠で9人が確定したため、12球団で73人が指名枠。
■阪神 岩田稔 投手(関大)
■ソフトバンク 松田宣浩 内野手(亜大)
■中日 吉見一起 投手(トヨタ自動車)
■西武 松永浩典 投手(三菱重工長崎)
■横浜 高宮和也 投手(ホンダ鈴鹿)
■オリックス 平野佳寿 投手(京産大)
■ヤクルト 武内晋一 内野手(早大)
■日本ハム 八木智哉 投手(創価大)
■巨人 福田聡志 投手(東北福祉大)
【1巡目】
■楽天 松崎伸吾 投手(東北福祉大)
【3巡目】
■ロッテ
根元俊一 内野手(東北福祉大)
■阪神
金村大裕 投手(大商大)
■ソフトバンク
藤岡好明 投手(JR九州)
■中日
藤井淳志 外野手(NTT西日本)
■西武
吉見太一 捕手(サンワード貿易)
■横浜
内藤雄太 外野手(八戸大)
■オリックス
岸田護 投手(NTT西日本)
■ヤクルト
松井光介 投手(JR東日本)
■日本ハム
川島慶三 内野手(九州国際大)
■巨人
栂野雅史 投手(新日本石油)
■楽天
青山浩二 投手(八戸大)
■広島
梵英心 内野手(日産自動車)
世界平和を実現
Copyrightしらべる 今日の更新 初出2004年10月 最終更新 2014/11/15