■礼で始まり礼で終わる。競技中ガッツポーズをする選手はいない
概要
■的までの距離:28m
■的の大きさ:直径36cm
■身体に向かって左に矢を射る
左利き(左で弦を引く)は認められていない
技術
■「八節」という射法の定義に則る
@足踏み
A胴造り
B弓構え
C打ち起こし
D大三 引分け
E会
F離れ
G残心
競技
■一度に二本の矢を持って射場に入り、それを四回行う
■的の中心に中っても、端っこに中っても的中1。アーチェリーやエアライフルのように中心に近いほどポイントが高いというルールではない
的中同数の場合の決勝「中心競射」では中心近くに中てた方が勝ち
用具
■多くの競技者が袴を着用するが、袴を着なければならないという規則はない
■矢は竹、ジュラルミン製
■女性は胸にゴム製の胸当てをつける
■弓は竹、グラスファイバー製
■弓はそれぞれしなりの強さが違う。キロ数で表示される。力持ちは20キロ、非力な人は14キロというように個々の体力に応じて使う。弓はどのキロ数のものを使ってもよい。キロ数が高い弓では矢は直線的に飛び、キロ数が低い弓では放物線を描く
●弓のキロ数のはかり方
バネ秤に弦をひっかけて 並寸の弓の場合、85〜90cm弓を引いた状態でキロ数を読む。そこから弓そのものの重さを差し引く
●弓の強さの目安
・高校生男子13〜17kg
・高校生女子12〜15kg
かつて、弓道は弓術と呼ばれていた
大正15年に「柔道」「剣道」と共に「弓道」と改名された
昭和初期、弓術に日本の思想の源泉を求め、阿波研造に師事したドイツ人オイゲン・ヘリゲルが弓術について記した「日本の弓術」が岩波文庫から出版されている。精神の本であり、技巧の本ではない
スポーツとしての弓道から、弓術へ関心が移った時に読むとよい
早気
短篇「日本の弓道」
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